PART6

スーパーファミコン

私がこの家にもらわれてきた頃、この家ではスーパーファミコンが流行っていました。お姉ちゃんもお兄ちゃんもチョットでも時間があるとスーパーファミコンで遊んでたの。ホールにスーファミが出しっぱなしのことが多く、お母さんが「ファミコンやったら、ちゃんと後片付けしなさい。」ってよく怒っていたわ。
上手なのはやっぱりお兄ちゃん。男の子ってどうしてこういうの得意なんでしょうね。
お兄ちゃんがドン2(ドンキーコング2)を始めると、お姉ちゃんだけじゃなく、お父さんもお母さんも
「ホーッ!ウワーッ!危ない!ウワー!スゴイ!ジョーズー!」
なんて感嘆符だらけの声を出してテレビの前に釘付けになるの。
みんなファミコンに夢中になって、だーれも、私の相手をしてくれない。つまらない。
そんな時、私もみんなの側にいきファミコン本体にちょっと前足を乗せたりするの。カタンって音がして…
「マロっ!!何するんだ!せっかくあそこまで行ったのに!」
ってみんなが私に注目してくれる。私、ニコニコしながらその後しばらくみんなとおいかけっこして遊ぶの。でもね、捕まったら最後、ソファにつながれてしまう。
あーあ、つまんない。
 

 スーパーファミコンその2

私、ファミコンしたことあるの。
みんなが遊んでいるの見てるととても面白そうなんだもの。だから、私も一度やってみたかったの。
ある日、お母さんがマリオのスーパーピクロスで遊んでたの。のどの渇いたお母さんはファミコンをそのままにして(いつもは、お兄ちゃんたちに「ファミコン片づけなさい。」なんて言っているのにね。)1階の台所に降りていったの。我が家は2階のホールにテレビが置いてあるのです。
15分から20分くらいしてお母さんが戻ってきた時には、違う面が表示されていたわけ。2階にいたのは私だけ。AボタンもBボタンも十字ボタンも押さないと違う面を表示させることはできないの。
どうやって私がコントローラーを操作したのか、みんな知りたがってる。だけど、ヒ・ミ・ツ。
犬だってファミコンぐらい出来るのよ。あー面白かった。(?)
  

 

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